導入事例 03

高度台数制御装置

現状の台数(燃焼)制御

  • 現状のボイラ台数制御(燃焼制御)は、蒸気ヘッダ圧力で制御します。
  • ボイラ室と蒸気供給設備は、数十メートルから数百メートル離れているのが通常であり、タイムラグが発生します。
  • そのタイムラグは、 瞬間的な蒸気圧力の低下につながります。
  • 結果、ボイラの発停頻度が多くなり、プレパージ・ポストパージによる排ガス熱損失が発生します。

高度台数制御装置
 開発目的

  1. 蒸気圧力検知に加え、蒸気使用設備の「蒸気使用信号」を取り込み、台数制御の高度化、ボイラ発停回数の減少を図る。
  2. これにより、工場⇔ボイラ室の距離を0mとし、タイムラグ発生を防止する。
  3. 蒸気使用設備で信号が準備できない場合は、蒸気流量、又は、燃料流量の瞬時流量を検出し、瞬間の蒸気量を把握することで、ボイラの最適運転を可能とする。
  4. 高効率燃焼である「中燃焼」領域を、極力維持する制御とする。
  5. 必要な蒸気量を必要なボイラ台数にて発生させ、ムダなボイラの燃焼損失を抑制する。
  6. このような制御により、低負荷時でもそれぞれのボイラに負荷をかけ、燃焼を均一化する。
エネルギー損失を1〜5%カット
BEFORE

通常台数制御 一例

【BEFORE】通常台数制御 一例
AFTER

高度台数制御 一例

【AFTER】高度台数制御 一例