蒸気自動供給システム
ボイラシステム全体をスケジュール管理する総合ボイラ熱管理システムです。 季節・月・日によって需要の変動が大きい蒸気の消費量。 蒸気の需要に合わせてボイラシステム全体をタイムリーに管理することは省エネルギー・省人化・コスト削減につながります。
IHIの蒸気自動供給システム【SAS System】は、パソコンを利用したスケジュール管理機能により、あらかじめパソコンで動作時刻を入力し、自動的に送気電動弁、燃料元弁の開閉や、台数制御装置及び給水ブースタポンプ・ガスブースタポンプなどの運転／停止を行います。
SAS Systemの採用により、多缶設置した貫流ボイラの操作や送気電動弁の開閉など、必要な時刻に、確実に送気を行うことができます。 又、パソコンを使用しないタイプの蒸気自動供給システムもご提供しています。
特長
- ボイラ管理の合理化
スケジュール機能により自動運転しますので、早出・残業が必要なくなります。職場環境が改善できるとともに人件費も削減できます。 - スケジュール設定と運転状態を遠隔監視
システムに組込まれた熱管理装置により、監視室からグラフィック画面を見ながら遠隔操作でスケジュール設定・運転状態の監視ができます。 - きめ細かなスケジュール機能
ボイラ台数制御運転及び、送気電動弁・給水ブースターポンプ・燃料元弁などの運転/停止（開/閉）を、設定スケジュールにしたがって確実に行います。 - ウォーターハンマの防止
送気電動弁をインチング動作により段階的に開いて、蒸気配管のウォーミングを行い、ウォーターハンマを防止します。又暖気用バイパス弁付き仕様も製作可能です。 - 手動操作も可能
セレクタスイッチを切替えることにより、各機器の手動操作ができます。
主な仕様
- スケジュール制御系統数…1～15（ボイラ・補機器を含む）
- スケジュール制御…1週間
- 1日動作回数…熱管理装置付き：6回 台数制御のみ：3回
- スケジュール登録…熱管理装置付き：熱管理パソコン
台数制御のみ：タッチパネル - インチング設定段数…4
- 盤面ランプ…赤：開／運転／異常 緑：閉／停止
- 制御切替スイッチ…3ノッチセレクタスイッチ（手動／自動）
- 手動操作スイッチ…3ノッチスプリングリターン（開／閉）3ノッチセレクタスイッチ（運転／停止）
- 盤外形寸法（横×縦×奥行）…1400×1950×350（9系統時）