富士フイルムファインケミカルズ株式会社様
炉筒煙管式ボイラKMH-12A / 燃料:エタノール
富士フイルムファインケミカルズ
株式会社 広野工場
環境・原動グループリーダー
富谷 洋志 様
炉筒煙管式ボイラKMH-12A
燃料:エタノール
◆導入会社様のご紹介
富士フイルムファインケミカルズ株式会社様は富士フイルムのファインケミカル材料生産における中核会社として様々な事業分野における高機能化合物を生産されています。
創業以来、写真感光材料をはじめとする高機能材料分野で培った高度な機能性有機化合物の合成・量産化技術、ならびに20年以上の実績を持つ医療原料の確かな合成技術を兼ね備え、あらゆるお客様に質の高い商品を提供されています。
◆購入のきっかけ
工場内のボイラを炉筒煙管式ボイラから貫流ボイラに変更するタイミングがあり、その当時の操業状態では、貫流ボイラを納入後は炉筒煙管式ボイラは不要になる予定でした。
休缶や撤去の選択肢を相談する中で、工場操業時に発生する可燃性有機溶剤を主成分とした副生濾液(エタノール)を燃料として使用できないだろうかとの案が出て燃焼実験を行っていただくこととなりました。
後日エタノールの燃焼結果から燃料として使用することができ、さらにNEDO補助金(Sii)も申請が可能とのことが改造のきっかけとなりました。
◆ボイラを使用してみて
現在工場の操業において炉筒煙管式ボイラKMH-12A型を24時間運転を行っていますが、A重油使用期間を含めるともう27年目になるのにトラブルで止まることなく安定して稼働しており満足しています。
エタノール燃料に関しても、燃焼に異常が発生することなどはないうえにA重油の頃のようなススが出ることもないため,環境面にも金銭的にもメリットがでており満足しております。